Quantcast
Channel: ブログタイトルをあなたのお好きなようにご想像ください。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 621

LUNA SEA

$
0
0
イメージ 10

「ROSIER」



イメージ 1



徳光さんが司会をしていた歌番組「歌の大辞テン」で紹介されていた、眉間に皺を寄せながら高い声で歌う、ナルシストくさい男が、河村隆一という人だった。

イメージ 2


「Glass」という、とても渋い歌で、歌詞はなにやら哲学的で、小学生だった当時は「暗い歌だな…」と思っていた。そのあと、コンタクトレンズのCMでもその男を見かけたり、「♪ゆー、あーま、おーんりぃぃー」という歌声を街中でたくさん聞いた。

それからしばらくして、「最近、河村隆一とかいう芸能人、消えたなー」などと思っていたら、彼の本職はヴィジュアル系のボーカリストで、LUNA SEAとかいうハンドに在籍していると知る。





紅白歌合戦で「I for You」を披露しているところも視聴していたが、当時は全く興味がなく、気持ち悪くて生理的に受け付けないとまで思っていた。

「I for You」






その数年後に、何の気もなく、「Glass」を思い出して、河村隆一のアルバム「Love」を借りた。しつこく愛を歌うアルバムだが、「Glass」以外にも良い曲か満載で、本家のバンドのLUNA SEAにも食指が動いた。


最も入門に最適なのはベスト盤だろうと思い、図書館にたまたま置いてあった「SINGLES」を借りた。2枚組のシングルベストで、'96年までのシングルのA面曲とカップリングは全て収録されている。




Disc1がシングルA面曲で一般的な代表曲、Disc2がカップリング集でマニアックな暗い曲ばかりという構成だったが、私はDisc2ばかり聴いていた。この暗さにやられていた。


「Claustrophobia」




「FALLOUT」




「LUV U」



イメージ 5


イメージ 3



そして、「STYLE」「SHINE」と過去のオリジナルアルバムを借りていき、唯一のインディーズ盤「LUNA SEA」を初めて聴いた時は、色々な意味で度肝を抜かれた。アルバム「SHINE」のブックレットのメンバー写真と「LUNA SEA」のジャケ写を見比べて頭を抱えてしまった。この人たち、本当に同一人物なのか?1曲目から、


今は
ラララ
狂って痛い。

ラララ
神に、辿り着く。




である。当時弱冠20歳のRYUICHIさんは、若くして神に辿り着いてしまった。


イメージ 4






ポップシンガーの河村隆一さんは、たった数年前はこんなにも恐ろしく、キチ○イ一歩手前のパフォーマンスをする人だったのか。

その衝撃については↓を参照。
http://blogs.yahoo.co.jp/mijoushort/46360862.html



「TIME IS DEAD」



「SHADE」







そこから全てのアルバムを借り、黒夢同様に初期と中期以降とのギャップに戸惑いながらも、LUNA SEAは好きなバンドのひとつになり、それまではGLAYとラルクしか知らなかった、ヴィジュアル系というジャンル周辺のバンドに興味を持ち始めた。

イメージ 7





ポップな曲もダークな曲も、全部がLUNA SEA独特のセンスに染まっていることに感動した。

「RA-SE-N」




「IN FUTURE」




「Looper」




「DESIRE」






2000年、私がLUNA SEAに興味を持ち出してから初めての新曲「gravity」が発表された。復帰シングルとしては初のバラード。バラードなのにベースのみ16分刻みでテンポが違う、「置き忘れたアスファルト」といういろいろと突っ込みたくなってくる歌い出し。素晴らしい、名曲だ。

「gravity」




しかしその年の暮れ、LUNA SEAは突然「終幕」、つまりは解散を発表する。解散発表後に突然発売が知らされたベスト盤「PERIOD」は、20世紀最後のアルバムウィークリーチャート1位を獲得した。

イメージ 6



それからずっと、各自のソロ活動を追いかけたり忘れていたりしつつも、これも黒夢同様にLUNA SEAの曲も現役バリバリで聴いていて、心の中では過去のバンドと思っていなかった。2007年には一夜限りの再結成もされたが、当時は卒業論文の制作に追われて行くことができなかった。




イメージ 8



2010年、まさかの完全復活が発表される。集金のための再結成だと指摘する意見もあったが、実際にそうだとしても、どうでもよかった。

2010年12月24日、クリスマスイヴの日、共に過ごす可愛い女の子はいないものの、私は最高潮に幸せな気持ちだった。なにせ、中学2年生の時に出会ってから丸10年、その10年間ずっと凍結していて過去の曲を何度も聴くしかなかったLUNA SEAのライブに自分は参加しているのだ。

その日の感想は、↓を参照。
http://blogs.yahoo.co.jp/mijoushort/44412577.html

「Time Has Come」




「JESUS」





「TONIGHT」




「IN SILENCE」





未来・過去・今
人々のドラマ
シナリオはいつもDejavu





本格的な再結成後は、ペースは早くはないものの、安定した活動がなされている。昨年末には13年ぶりのオリジナルアルバムも発売され、黒夢とシャ乱QとLUNA SEAのテレビ共演などという、十数年前にタイムスリップしたかのような現象まで起こった。


最新シングル「乱」は、歌詞の全てのセンテンスが中二病で、笑いながら感慨に耽ったものだ。

「乱」





どこまでも、ヴィジュアル系の雛形。だから、もしLUNA SEAが嫌いなら、ヴィジュアル系自体が合わないんだろうなと言いきれる。そういうバンドだな。


イメージ 9

「Thoughts」





Viewing all articles
Browse latest Browse all 621

Trending Articles