1985年産まれの、奈良県育ちの作者のバンギャ体験を描いたエッセイ。
私は作者と同年齢で、同じく関西の割と田舎在住の在宅V系好きだったもので、共感できる部分が凄く多い。POPBEATは正確にはヴィジュアル系雑誌じゃなかったんだが、なぜかリュシフェルとe.muをやたらと推していた覚えがあるんだよな。リリースがない月でもe.muは載っていた。
ヴィジュアル系が好きだけど、本人は全然ヴィジュアル系っぽくない、むしろ物凄く地味な学生だった、と、チリチリ髮の自画像でも主張されているけど、そこらへん物凄く共感できる。コミケ参加者が全員リュック姿に汗まみれではないように、ヴィジュアル系のライブ参加者が全員コスプレイヤーなわけがない。
あと、普通の安い服屋でヴィジュアル系っぽい中二病的な柄の服を見かけると興奮するが、クローゼットチャイルドなどにある「本物」を見てしまうと、私なんぞが着ても……みたいな感情が渦巻くのもわかるなあ。
あと、自室にテレビが欲しかったというのも、よくわかるわ。私の場合は男子なので、もっと色々いかがわしいことに使ったけどな……ふ…フフフ。